交通系ICカードでSuicaが使えない路線はある?
2001年にSuicaが登場してから今年が20年目にあたります。その間に、全国各地の鉄道・バスでICカードの導入が進み、「SuicaエリアでICOCAが使える」といった相互利用も進んでいます。そこで、Suicaが1枚あれば全国各地の鉄道・バスに乗れそうにも思えますが、実は交通系ICカードは導入していてもSuicaが使えない路線もあるのです。
多くの交通系ICカードは片利用できる
数ある交通系ICカードのなかでも、JR東日本の「Suica」、JR西日本の「ICOCA」など10種類のカードについては、現在は「全国相互利用サービス」対応です。このため、SuicaエリアでICOCAで乗車、逆にICOCAエリアでSuicaを利用することが可能。乗車だけでなく、券売機でのチャージも行えます。
一方で、各地では全国相互利用サービス対象とならない交通系ICカードも発行されています。例えば、北海道の札幌市内とその近郊を走る地下鉄やバスで使える「SAPICA」、ことでんグループの鉄道・バスで利用可能な「IruCa」といったものがそれです。
こうした交通系ICカードは、全国相互利用サービスの対象路線で使うことができません。しかし、多くの交通系ICカードシステムは、「片利用」と呼ばれる逆パターンの乗車には対応。例えば、SAPICA対応路線にはJR北海道発行のKitaca、あるいはSuicaなどの全国相互利用サービス対応カードで乗車可能です。
独自の交通系ICカードは割引がセット
しかし、なかにはSuicaやICOCAなどで乗車することができない交通系ICカードシステムも存在します。例えば、福島交通のバス路線で使える「NORUCA」、富山地方鉄道が発行する「ecomyca」といったものです。
これらの交通系ICカードシステムでは、ICカード利用による割引がセットになっていることがほとんど。ecomycaであれば、富山市内中心部のバス料金が30円割引になるほか、市内電車を乗り継ぐ際に追加料金がかからないといったサービスが用意されています。
とはいえ、全国相互利用サービス対応カードが使えない路線は年々減少。最近では、沖縄県のモノレール・バスで使える「OKIKA」が片利用の導入の検討をスタート。2020年3月16日から、モノレールのゆいレールが先行して片利用のサービスを開始しています。
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